今回は1981年製作のアメリカ映画「キャットピープル」をご紹介します。
タイトルは「猫族」を意味し、狼男ならぬ豹に変身してしまう一族の物語です。主演女優、主題歌と今思うと時代の旬なキャスティングでした。
それでは本文へ
鑑賞前に
あらすじ
ずっと離れて暮らしていた兄のポールを訪ね、ニューオリンズへやって来たアイリーナ。
久々の再会を喜んだその夜、街の安宿で大きな黒豹が娼婦を襲い、動物園に捕獲される。黒豹の正体はなんとポールだった。
兄妹は呪われた“キャット・ピープル”の血を引き、人間と愛し合うと豹に変身し、相手を食い殺さねば元の姿に戻れぬ宿命を背負っていた。
動物園の優しい園長オリバーに心惹かれてゆくアイリーナ。
恐るべき悲劇が幕を開ける。
主要キャスト
ナスターシャ・キンスキー(アイリーナ)
ジョン・ハード(オリバー、動物園園長)
マルコム・マクダウェル(ポール、アイリーナの兄)
主要スタッフ
監督:ポール・シュレイダー
脚本: アラン・オームズビー
撮影: ジョン・ベイリー
特殊効果: アルバート・ホイットロック
音楽: ジョルジオ・モロダー
主題歌 デビッド・ボウイ
鑑賞後に
この映画の魅力は2点あります
1、出演俳優の魅力
2、スタッフの魅力
各項目お話しします。
1、出演俳優の魅力
主演のナスターシャ・キンスキー。
イギリスの文芸対策「テス」で主演を務めて、その長い金髪とエロい唇にKOされました。
そして、コッポラ監督の「ワン・フロム・ザ。ハート」でショートカットになり、びっくりさせられましたが、この作品では、そのおかげで「猫科の動物」にピッタリの印象になりました。
正直、このナスターシャの美しさだけでも永久保存版です。
そして、マルコム・マクダウェル。
「機械仕掛けのオレンジ」の印象が強く、ヤバい人の役が多いですが、こちらもぴったりの配役です。
兄妹ともに「猫科の動物」といった風貌ですね‥
2、スタッフの魅力
主題歌のデビッド・ボウイ。
冒頭の太古の昔のシーンの主題歌の歌詞の無いハミング。
これだけで怪しい雰囲気満載です。
そしてラストシーンからエンドロールで流れる主題歌。
「プッティング・アウト・ファイヤー」
直訳すると「火を消している」
んっ、消防士さんの歌?と思いましたが、ちゃんと歌詞を見ると「彼女は火を消している、ガソリンで」でした。
作詞はデビッド・ボウイなのですが、ちょっとダサい感じですね‥
ただデビッド・ボウイが歌うと様になるから凄い!
禁断の恋の炎という感じで作品にピッタリハマっています。
監督はポール・シュレーダー。
ロバート・デニーロの問題作「タクシードライバー」の脚本で有名な方ですが、いわゆる娯楽作品を撮っているのは、この作品のみです。
そういう意味からも、この作品は単なるホラーにとどまらず、恋愛ものだったり、お伽話の要素が強いです。
映画会社の企画としては、1950年代のホラーのリメイクの一環として製作されましたが、よくあるホラーにしたくなかったと監督がインタビューで答えています。
モンスターが倒されて終わり、というラストが最初の脚本だったそうですが、監督が変えたそうです。
是非、この禁断の恋の行方をご覧下さい。
このナスターシャの美しさを保存盤で!
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