海外でも高評価、NETFLIXオリジナル「伊藤潤二マニアック」

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はじめに

先日、NETFLIXで「伊藤潤二マニアック」が全世界配信されました。
独特の世界観のホラーで人気の伊藤潤二。
その影響は海外にも及びます。
そこで、この記事ではアニメのあらすじと、それがコミックスの何巻に収録されているか紹介します。

また、この「伊藤潤二マニアック」はスタッフなどが数年前にアニメ化された「伊藤潤二コレクション」と一緒で、アニメ化された作品も被らないようになっているので、ある意味続編ともいえるものとなっています。タイトルこそ「マニアック」ですが「伊藤潤二コレクション2」という方が正確かもしれません。
下記の記事で詳細に触れていますので御覧下さい。

「伊藤潤二コレクション」の記事はこちら

では「伊藤潤二マニアック」をご紹介します。

エンディングについて


今回のエンディングは双一ですね。
そこに昭和なブラウン管テレビの映像として、その話のエピソードが映るという形になっています。
また、次話の内容について不気味なナレーションが入ります。

「伊藤潤二コレクション」の時のような、毎回、その回のキャラのイラストが出てきて、最後に少し表情を変えたりするお遊びがないのが寂しいですが、その代わり最後に双一のおじいちゃんが画面の一番奥で歩いていきます。このおじいちゃんのエピソード「棺桶」が前回も今回もアニメ化されていないので、早くアニメ化してほしいですね。

第一話

「怪奇ひきずり兄弟 降霊会」

あらすじ

引摺家は六人兄弟。父母は既に亡くなっている。長男の一也はある日、公園で写真を趣味としている美しい女性サチヨに出会う。怪奇現象が好きだというサチヨに気に入ってもらいたい一也は引摺家主催の降霊会に彼女を誘う。
そして始まる降霊会。サチヨの目の前で亡くなった父の霊が次男、四五郎に降りてくる。そして、奇妙な出来事がサチヨの目の前で次から次へと起こるのだった。

公式ホームページより

解説
新しいシリーズの第一弾はひきずり兄弟。
2話あるうちの2話目です。
実は1話目の方が怖いし、ブラックユーモアがすごいのですが、2話目できましたね。
双一のエピソードでも兄弟の描写にはリアルなものがありましたが、こちらの兄弟は双一の兄弟と違い、全員が変人です。
もっと残酷な話にすれば洋画「テキサス・チェーンソー」のようになったかもしれませんが、この残酷すぎないところが双一シリーズのように独特ですね。
陰険な長男の役を櫻井孝宏さんが演じています。
もう一つのエピソードもアニメ化してほしいです。

出典
「伊藤潤二傑作集4」の「怪奇ひきずり兄弟 降霊会」より

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第二話

「トンネル奇譚」

あらすじ

五郎はあの場所に戻ってきた。母が自死を遂げた、忌まわしいトンネル。母だけではない。数々の死がここに結びついているのだ。

公式ホームページより

解説
宇宙線観測所などがでてきて、科学的な考察があるのあと思いきや、いつもの心霊ものでした。
こんなの観た後にはトンネルを通るのが怖くなりますね。
ちなみに原作はもう少し説明が多いのと成人した主人公が回想する形の話になっています。

出典
「伊藤潤二傑作集9」の「トンネル奇譚」より

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「アイスクリームバス」

あらすじ

音楽を鳴らしながらバスがやってくる。アイスクリームは子供たちしか食べることが出来ない。アイスクリームバスではアイス食べ放題! 子供たちはアイスクリームバスに夢中だが、そのバスの中では奇妙なことが起こっていた。

公式ホームページより

解説
原作にはないアイスクリームバスの車外放送曲があり、頭から離れなくなりますね。
逆に、原作での主人公の家族が離婚していて父子家庭だったり、近所の奥様たちがバスのアイスクリーム売りのイケメンぶりに夢中になっていたりの描写が省かれています。
それによって、胡散臭いのに、なんで近所の人誰も疑わないんだろうというのがこれでピンとくるし、逆に主人公のところは父親なのでイケメンぶりに騙されないという事です。

出典
「伊藤潤二傑作集6」「アイスクリームバス」のより

第三話

「首吊り気球」

あらすじ

窓の外に自分そっくりの巨大な顔をした気球が浮かび、話しかけてくる。その声を聞く和子は微動だにできない。始まりは人気アイドル輝美が自殺したことだった。輝美の幽霊が出るという噂が広がり、その真偽を輝美の恋人だった白石と和子は確かめようとする。輝美の幽霊と言われていたのは、彼女と同じ顔をした巨大な気球だったのだ。その時を境に、空には街の人々と同じ顔をした気球が飛来するようになる。

公式ホームページより

解説
今回のアニメ化に当たって一番の目玉商品!
こんな不気味なこと思いつくのは世界中ひろしといえど伊藤潤二しかいない!
と断言します。
もし、実写化されたらすごそうですね…

出典
「伊藤潤二傑作集8」の「首吊り気球」より

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第四話

「四重壁の部屋」

あらすじ

公一が勉強を始めると、双一の妨害が始まる! 静かに勉強するため、公一の部屋は四重の壁を持った部屋に改築された。しかしそれは兄弟の恐怖の追いかけっこの始まりに過ぎなかった!

公式ホームページより

解説
前作に続いて、双一シリーズのエピソード。
今回も三ツ矢雄二さんの怪演が光ります。
今シリーズのサムネイル画に多く使われているのは、このエピソードの職人さんの顔。
見るからに怪しい…というのが伊藤潤二作品らしいですね。
原作はもう少し工事に関して説明が多いのですが、うまく端折ってます。

出典
「伊藤潤二傑作集3」の「四重壁の部屋」より

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「睡魔の部屋」

あらすじ

雄二は三日眠っていない。眠ると、夢の中からもう一人の自分が現れるからだ。もう一人の自分が現実世界に出てこようとしている! 眠らないように見張ってほしいと頼まれたマリは、恐ろしい出来事を目撃することになる。

公式ホームページより

解説
睡眠に関するエピソード。
伊藤潤二作品を読んだ後は眠るのが怖くなりますね…

出典
「伊藤潤二傑作集5」の「睡魔の部屋」より

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第五話

「侵入者」

あらすじ

押切には気になることがあった。自宅には自分しかいないはずなのに、足音がするのだ。この足音は、異次元からの侵入者なのではないか?!

公式ホームページより

解説
押切くんの全6エピソード中の4話目。
前回アニメ化された「押切異談」の一つ前のエピソード。
原作を読んだことが無い方で前回のアニメが?だった方は理解しやすくなると思います。

出典
「伊藤潤二傑作集10」の「侵入者」より

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「屋根裏の長い髪」

あらすじ

チエミは彼に長い髪が好きだと言われ、伸ばしていた。しかし、チエミは捨てられてしまう。チエミは長い髪を切ろうと妹にハサミを持ってくるように頼む。妹がハサミを持ってくる僅かの間に、チエミの首は無惨に切られ、何処かに消えてしまった。

公式ホームページより

解説
これは原作ファンの方は必見です。
細かい部分ですが説明的なセリフは最小限に抑えられ、しかし最後のシーンなども含めて女性の怨念劇(?)として、うまく再構成されています。
この作品は原作よりアニメのほうがわかり易いし、構成がよいですね。
いつもながら歯ぎしりの音とか現実的なかつ不気味な擬音が伊藤潤二作品の味です。

出典
「伊藤潤二傑作集5」の「屋根裏の長い髪」より

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第六話

「黴」

あらすじ

海外に赴任している間、建てたばかりの家を嫌いな教師に貸した。久しぶりの我が家に帰ってみると、そこは変わり果てていた。壁も、天井もカビだらけになっていたのだ。そのカビの原因を探っていくうちに、恐ろしい出来事が起こる。

公式ホームページより

解説
タイトルは「かび」です。
お恥ずかしながら私、漢字読めませんでした…
これも伊藤潤二作品らしいですね。
身近な不快感を催すものを題材にする。
白黒の映像が作風にぴったりですね。
ちなみに前の「伊藤潤二コレクション」の第一話の授業でのシーンで黒板に書いてあります。
本当に芸が細かい。
監督の作品愛が伝わってきます。

出典
「伊藤潤二傑作集6」の「黴」より

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「蔵書幻影」

あらすじ

書庫は恐ろしい数の蔵書で溢れていた。五郎はその蔵書に異様な執着を見せる。1冊の蔵書がなくなり、さらに五郎はおかしくなっていく。

公式ホームページより

解説
本好きには少し納得な内容。
梶裕貴さんの蔵書の朗読が、書によって声色を変えているのにファンの方は注目して下さい。
最後に出てきた人物が誰でどういう繋がりなのか、アニメだけだと分かりづらいですね。
気になった方は是非、原作をお読み下さい。

出典
「伊藤潤二傑作集11」の「蔵書幻影」より

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第七話

「墓標の町」

あらすじ

かおるは兄の運転で、親友の泉が引っ越した町に向かう。だが、二人の車は途中、少女をはねてしまう。気が動転しながらもたどり着いたその町は、死んだ者たちが墓標に変わってしまう不思議な町だった。泉の家に身を寄せた二人だったが、泉の妹が帰宅していないことがわかり、捜索が行われる。かおる達がはねてしまったのは、泉の妹だったのか? 

公式ホームページより

解説
伊藤潤二作品では定番の、田舎の怪しい風習のある村と洋画「ラストサマー」をあわせたようなお話。
一話をまるまる使って胸糞な話を描いています。
ちゃんとバチは当たります。

出典
「伊藤潤二傑作集9」の「墓標の町」より

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第八話

「恐怖の重層」

あらすじ

交通事故にあった母と姉妹。その衝撃で妹の麗実の顔の皮膚が剥けてしまう。麗実を診断した医者は驚愕の事実を告げる。麗実の体は何重にも重なる層で形成されている、と。あたかも、亡くなった父が調べていた過去の古代人の墓と同じように。

公式ホームページより

解説
伊藤潤二作品のお約束。血や肉や皮にこだわる話。
この作品は皮。
そして、ちょっとサイコな登場人物。
この作品では母親がヤバいです。
このエピソードはいつもの「伊藤潤二傑作集」ではなく、作者インタビューなどの著者解説本に特典的に収録されているエピソードです。

出典
「伊藤潤二研究 ホラーの深淵から」の「恐怖の重層」より

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「漂着物」

あらすじ

海岸に謎の漂着物が流れ着いた。巨大な生物のようだが、正体は分からない。研究者や見物人が集まる中、その体の中に、たくさんの人が飲み込まれているのがわかり…。

公式ホームページより

解説
謎の生物が〜というのも伊藤潤二作品ではおなじみの展開。
謎の深海魚。
長編にしてくれたら、もっと面白そうですね。
原作にはない、深海魚が泳ぐシーンがあり満足しました。

出典
「伊藤潤二傑作集9」の「漂着物」より

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第九話

「富江・写真」

あらすじ

写真部の月子は校内でこっそりと依頼された人物の写真を撮っては販売していた。そんな時、自分も憧れている山崎に川上富江の写真を隠し撮りしてほしいと依頼される。傷心のまま、富江の写真を撮る月子。しかし、その富江を写した写真を現像すると、奇妙なものが写っていた。月子はその写真を校内にばら撒いてしまう。それに激怒した富江が、月子を殺そうと動き始めるのだった。

公式ホームページより

解説
この後の「接吻」「屋敷」との3部作品であるうちの最初の一編。
富江の原作に忠実なアニメ化はとても嬉しいのですが、前回の「富江part2」の続きの「地下室」がアニメ化されていなかったりとアニメのみで原作未読の方にとっては続きが気になってしょうがないのでは?と思います。
この三部作は富江のエピソードの中で一番、連続したストーリー性のあるエピソードです。
できれば「接吻」「屋敷」までアニメ化してほしいですね。

出典
「伊藤潤二傑作集1」の「富江・写真」より

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第十話

「耐えがたい迷路」

あらすじ

登校拒否になった小夜子を気遣い、山に連れ出した法子。彼女達は山で迷い、奇妙な宗教団体の修行場に入り込んでしまう。そこで彼女達が見たものとは…。

公式ホームページより

解説
怪しい宗教。山という閉鎖空間。そしてミイラ。
雰囲気バッチリです。

出典
「伊藤潤二傑作集5」の「耐えがたい迷路」より

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「いじめっ娘」

あらすじ

栗子は裕太郎と仲良くなりたいがためにその公園に行っていた。しかし、年下の直哉にまとわりつかれるのが邪魔で、次第に栗子は直哉に意地悪をし始める。そしてそれはどんどんエスカレートしていき…。

公式ホームページより

解説
一言で言えば、変態ドS女(笑)
でも、良い話で終わると見せかけて…
という話。

出典
「伊藤潤二傑作集5」の「いじめっ娘」より

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第十一話

「路地裏」

あらすじ

引っ越した下宿先の隣に、その路地裏はあった。しかし、四方を壁に囲まれ、中が見えない。石田が寝ていると、どこからか子供達の遊ぶ声がする。それは、あの路地裏から聞こえてくるようだった。…。

公式ホームページより

解説
このエピソードもアニメ化を希望するファンは多かったのではないでしょうか?
そのままのタイトル「路地裏」。
もうアニメだけしか観ていない方も色々と妄想してしまいますよね。
そこは伊藤潤二先生。期待は裏切りません。

出典
「伊藤潤二傑作集6」の「路地裏」より

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「首のない彫刻」

あらすじ

美術教師の岡部が作る彫刻は奇妙だった。首がないのだ。そんな折、岡部が殺されてしまう。首なし死体で発見されたのだ。岡部と最後に一緒にいた部員の島田の様子もその日を境におかしくなっていく。

公式ホームページより

解説
ゾンビとかドラキュラとかタイトルで期待する内容ってあると思いますが、まさしくこのエピソードはそれです。
こちらも実写化されたらすごそうですね。

出典
「伊藤潤二傑作集7」の「首のない彫刻」より

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第十二話

「耳擦りする女」

あらすじ

まゆみは誰かに指示されないと自分の行動を決めることができない。座ればいいのか、立っていればいいのか? まゆみの父はそんな娘のために一人の女性を雇う。彼女はまゆみの全ての行動を耳元で囁き、指示を出し続けるのだった。

公式ホームページより

解説
これは中々思いつかないアイディア。
こんな話も伊藤潤二作品らしいですね、
そして、オチも裏切りません。
ちなみに主人公のまゆみの声は中川翔子さんが演じています。

出典
「魔の断片」の「耳擦りする女」より

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「双一の愛玩動物」

あらすじ

双一の姉、さゆりが子猫を拾ってきた。名前はコロン。家族に可愛がられるコロンだったが、双一がコロンに魔の手を伸ばしていく。そして家族は大混乱に…!

公式ホームページより

解説
現状、最新の双一のエピソード。
「伊藤潤二マニアック」の最後を飾るにふさわしいエピソードですね。
作者は猫については他の作品を書いているので、猫の表情がリアルです。
しかし、個人的には同じ「伊藤潤二傑作集11」収録の「お化け屋敷の謎」と「双一前線」の2作をアニメ化してほしいです。
この二作品はオチにビックリさせられました。

出典
「伊藤潤二傑作集11」の「双一の愛玩動物」より

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配信作品を観るなら

こちらはNetflixオリジナルになります。

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